捨てない暮らし研究所

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ゼロウェイストなコーヒーの楽しみ方 まとめ

みなさんはコーヒーをどういうタイミングで飲まれるでしょうか。嗜好品とされるコーヒー。ほとんど飲まない方、たまに飲む方、毎日飲む方など飲む頻度や場所は様々だと思います。

 

今回はなるべくゴミを出さないコーヒーの楽しみ方についてまとめてみました。

 

毎日コーヒーを飲む人からたまにしかコーヒーを飲まない人まで、なるべくゴミを出さないコーヒーの飲み方ってどういう選択肢があるの?という疑問を解消されたい方の参考になればうれしいです。

 

目次
使い捨て商品から流出するマイクロプラスチック

1.紙コップ

2.ドリップバッグコーヒー

外出先でコーヒーを飲む場合

1.お店でコーヒーを飲む

2.マイボトルでコーヒーを買う

3.マイボトルにコーヒーを入れて持っていく

家や勤務先でコーヒーを飲む場合

1.なるべくごみを出さずコーヒー豆の購入する

2.使い捨てドリップペーパーを卒業する

たまに家でコーヒーを飲む場合

1.マイボトルでコーヒーを買う
2.紙パックのコーヒーを買う
3.缶コーヒーを買う

コーヒーかすの行方

1.企業の取り組み

2.自宅での活用法

まとめ

 

本題に入る前に、前置きとして少しマイクロプラスチックの問題について触れておきたいと思います。

 

使い捨て商品から流出するマイクロプラスチック

近年プラスチック問題に関する研究が進み、マイクロプラスチックが注目されています。

マイクロプラスチックとは、一般的に5ミリメートル以下のプラスチックのことを指す言葉です。

マイクロプラスチックが人体に与える影響はまだはっきりと示されていませんが、プラスチックから添加物が溶け出す、プラスチックに有害物質が付着するといったことが明らかになってきています。

ゴミを減らすという観点だけでなく、マイクロプラスチックを流出させないという観点からも、なるべくプラスチック製の使い捨て商品を使わない方が安心といえます。

 

名称が見た目が紙っぽくプラスチックだと思わない製品もあるので、こちらで紹介しておきますね。

 

1.紙コップ

家以外の場所でコーヒーなどの飲料の提供時に頻繁に使用される紙コップ。

名前こそ紙という名前ですが、実際は内側にプラスチックのフィルムが貼られています。

紙コップでコーヒーを一杯を飲むと約2万5000個のマイクロプラスチックを摂取することになるという研究もあるようです。

紙コップでコーヒーを1杯飲むと2万5000個のマイクロプラスチックを摂取することになる - GIGAZINE

また、風で飛ばされてしまうと、プラスチックごみとして川や海を漂うことになってしまいます。

 

2.ドリップバッグコーヒー

ドリップバッグコーヒーは、個包装で日持ちもし、お湯を注ぐだけで美味しいコーヒーが飲めるため、家庭や仕事場で重宝されていますね。

一見紙に見えるドリップバッグのフィルター部分、実は主にプラスチック系の繊維ポリプロピレン・ポリエチレンからできています。

まだ調査データはないようですが、紙コップ同様マイクロプラスチックがコーヒーの中に入っていることが考えられます。

 

紙コップやドリップバッグは便利なものですが、マイクロプラスチックの観点や捨てた後も自然に還らないとう点から見ると、なるべく使用しない方が人にとっても地球環境にとっても安心ですね。

 

 

では、ここからが本題です。

実際にコーヒーを飲む想定でどんな工夫ができるかを考えてみました。

 

外出先でコーヒーを飲む場合

1.お店でコーヒーを飲む

容器に紙コップを使わない店舗でコーヒーを飲むようにする、というものが一番ゴミが出にくいです。

マドラーや砂糖、フレッシュなどが不要な場合は注文時に伝えるのが賢明です。

メリット

マイボトルやタンブラーを持ち運びが不要、手荷物を減らすことができる。

デメリット

テイクアウトと比較し割高料金になる。

 

大手コーヒーチェーン店では以下の対応のようです。

・スターバックス 

 →  マグカップに入れてほしいと伝えると対応してもらえる。

・ドトール → 陶器カップ

・コメダ珈琲 → 陶器カップ

・サンマルクカフェ → 陶器カップ

・タリーズ →  店舗による

※時期や店舗により対応が異なる場合があります。

 

2.マイボトルでコーヒーを買う

マイボトル、マイタンブラーでコーヒーを買うことも一般的になってきましたね。おしゃれなボトルやタンブラーが市販されています。マイクロプラスチック摂取リスクを考慮すると、熱いコーヒーに触れる部分がステンレスやシリコンでできているカップが安心ですね。

メリット

マイカップ持ち込み割引が適用され、10円〜50円引のお得な料金でコーヒーを飲むことができる。

割引のあるコーヒーチェーン・コンビニ一覧

スターバックス、タリーズ、シアトルズベストコーヒー、カフェ・ド・クリエ、エクセシオールカフェ、ニューヨーカーズカフェ、上島珈琲店、ローソンなど

デメリット

外出時の荷物が増える。

マイボトルやタンブラーの洗浄が必要。

 

マイボトル対応してもらえるコンビニが近くにあれば、入れたてのコーヒーがお手頃な価格飲むことができます。

マイボトル対応コンビニ

・ローソン →全店舗対応(割引あり)

・ファミリーマート →店舗による

・セブンイレブン →店舗による

 

 

3.マイボトルにコーヒーを入れて持っていく

マイボトルを持って外出するのであれば、家からコーヒーを入れていくことも可能です。

メリット

出費を抑えることができる。

出先にコーヒーを購入する場所がなくても困らない。

飲み終わった後もマイボトルにコンビニコーヒーなどを入れることができる。

デメリット

外出時の荷物が増える。

外出先で淹れたてのコーヒーが飲めない。

自分でコーヒーをつくる手間がかかる。

豆やコーヒーメーカーを揃える必要がある。

 

家や勤務先で毎日コーヒーを飲む場合

1.なるべくごみを出さずコーヒー豆を購入する

・マイ容器持参で計り売り

KALDI、KEY COFFEEではマイ容器持参の計り売りに対応してもらえます。(店舗によって対応できない場合がありますので事前にご確認下さい)

瓶や袋・タッパーなど自宅での保管のしやすさに応じ、必要な分だけ購入できる点が嬉しいですね。

 

コーヒー豆は酸化すると品質が劣化するため、密封した自社包装を推奨されるお店が多い印象です。その他のコーヒーチェーン店や個人店舗については、個別で交渉してみて下さいね。

 

・まとめ買いし冷凍保存

マイ容器対応店舗が近くになく、少しでもゴミを減らしたいのであれば、一度に多めに購入して小分け冷凍という手段もあります。

コーヒー豆の賞味期限は、冷凍保存で約4週間が目安と言われています。

 

・LOOPでコーヒーを購入(時期未定)

LOOPは2021年以降に日本でも導入されていく予定のリユース容器での販売・容器回収サービスです。

Shop

コーヒーメーカーのLGFも参加されているので、今後パッケージフリーなコーヒー豆を購入できるようになるかもしれません。

まずは東京から導入される予定です。自宅エリアでのLOOPサービスの開始を知りたい方は事前登録することで通知が届く仕組みになっています。

 

2.使い捨てドリップペーパーを卒業する

ドリップ式でコーヒーを飲む場合、ドリップペーパー不要のペーパーレスフィルターという選択肢があります。具体的には金属製、陶器製、布製などの選択肢から選べます。

それぞれ使用後にメンテナンスが必要ですが、ドリップペーパーの準備が不要となるため、手間はそこまで大きく変わらないと考えています。

メリット

ドリップペーパーの準備が不要

デメリット

使用後フィルターのメンテナンスが必要

 

・金属製ドリッパー
・陶器製ドリッパー
・布製ドリッパー

 

たまに家でコーヒーを飲む場合

ケーキを食べる時だけはコーヒーを飲む、来客用にコーヒーを準備しておきたいなど、コーヒーを飲む機会が少ないときの選択肢について考えてみました。

 

1.マイボトルでコーヒーを買う

自宅の近くにコンビニやコーヒーショップがあれば、マイボトルに入れてもらい家に帰ってから飲むことができますね。移動時間を考慮すると保温性の高いボトルやタンブラーがおすすめです。

 

2.紙パックのコーヒーを買う

アイスコーヒー限定になりますが、来客用に準備するなど臨時でコーヒーが必要な時には便利ですね。使った後の紙パックは洗ってリサイクル可能です。

 

3.缶コーヒーを買う

缶入りコーヒーは保存が効くため、たまにしか飲まない場合は缶コーヒーをストックしておくという選択肢もありますね。飲み終わった後の缶は洗ってリサイクルできます。

 

コーヒーかすの行方

1.企業での取り組み

コーヒーを購入するなら、よりサスティナブルな取り組みをしている企業から買いたいですよね。まだまだ事例は少ないようですが、先進的な取り組みをされている企業をご紹介しておきますね。

・スターバックス

一部店舗で出たコーヒーかすは、堆肥や牛の餌として再資源化されています。

https://www.starbucks.co.jp/responsibility/environment/bean_resycle.html

・セブンイレブン

一部のコーヒーかすが店舗用の消臭剤としてリサイクルされています。

https://www.sej.co.jp/dbps_data/_material_/_files/000/000/019/776/2017052901.pdf

 

2.自宅での活用法

自宅でコーヒーを淹れた際に出るコーヒーかすをそのまま捨てるのはもったいないですよね。使い終わったコーヒーかすにはどんな活用方法があるのか調べてみました。

・消臭

コーヒーかすには消臭の効果があります。乾燥させたコーヒーかすを袋や瓶に入れ、冷蔵庫やゴミ箱、靴箱やトイレなどに置いてみましょう。

・油落とし

フライパンやグリルの油落としにも使えます。乾かしたコーヒーかすをふりかけ、布などで拭き取ってみて下さい。

・靴磨き・金属磨き

豆に含まれる油分を利用し、靴磨きや金属使うことができます。コーヒーかすを布に包んで磨くだけです。

・コーヒー染め

染めたい布をコーヒーかすを入れたお湯の中に入れるだけで、コーヒー色に染まります。

・虫除け

コーヒーには防虫効果も期待できるようです。土にまくだけでも良いですし、乾燥したコーヒーかすに火をつけると煙が立ち蚊取り線香のように蚊除けの効果も期待できます。

・肥料

肥料としても効果があるようです。ただし肥料のやりすぎは逆効果につながるようなので注意が必要です。

 

色々な用途で使えるコーヒーかすは、例えば以下のような組み合わせでも活用できますね。

コーヒー染め→油落とし→虫除けとしてコンポスト投入

靴磨き→靴箱の消臭→堆肥化

 

堆肥化等せず燃えるゴミとする場合は、十分に乾燥させてから捨てるようにしましょう。

 

まとめ

今回はコーヒーの買い方からコーヒーかすの活用の仕方までを一気にまとめてみました。

ゼロウェイストな視点でコーヒーを楽しむにはどうすればいいの?という疑問は解消されましたでしょうか。

みなさんのなるべくゴミを出さないコーヒーライフの一助になれば嬉しく思います。

 

 

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