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天日干しで廃棄される野菜を減らそう

冷蔵庫で萎びた野菜、もう使えないと思って捨ててしまっていないでしょうか。

 

買った野菜を冷蔵庫に入れていることを忘れていた、大量に野菜をもらってしまった、予定が変わってしまい使い切れなくなってしまった、などで困ってしまった経験のある方も多くいらっしゃると思います。

 

実は家庭で捨てられる食品の中で上位を占めるのがキュウリやキャベツなどの野菜類というアンケート結果があります。

参考:「捨てる食材」1位は野菜!捨てたくないのに繰り返す…キッチンの「フードロス」|リビングくらしナビ

 

食べ切れない野菜がある場合は、冷凍保存や天日干しといった保存方法で野菜の消費期限を延ばすことができますね。

 

今回の記事では天日干しについて取り上げてみました。

特に、萎びて水分が野菜が飛んだ野菜であれば、そのまま水分を飛ばし切り干し野菜にするだけで、食べられる期間をぐんと伸ばすことができます。

 

天日干しは古来からある食品を乾燥させて保存方法です。

天日干しと聞くと身構える方もいらっしゃると思いますが、野菜や果物を薄く切り、庭やベランダで干すだけなのでとても簡単です。

 

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目次

1.天日干しのメリット・デメリット

1-1.天日干しのメリット

1-2.天日干しのデメリット

2.天日干しに必要な道具

2-1.ザルや洗濯ネットを活用する

2-2.本格的な干しかごを用意する

2-3.オーブンを活用する

3.天日干しできる食材

4.天日干しのコツ

4-1.とりあえず何でも干してみる

4-2.薄く切る

4-3.雨の日を避ける

4-4.風通しの良い場所で干す

5.天日干し後の保存方法

6.天日干し野菜レシピ

7.まとめ

参考文献

 

1.天日干しのメリット・デメリット

1-1.天日干しのメリット

①野菜の保存期間を延ばすことができる

完全に乾燥させたドライ状態で1か月程度、半乾燥させたセミドライは冷蔵庫内で約1週間の保存期間が目安です。乾燥野菜としてよく使われる切干大根やドライトマトを想像してもらえればイメージしやすいと思います。

②うまみが凝縮される

天日干しにより水分を飛ばされるので、野菜の成分がギュッと濃縮されます。

③体積が減り保管スペースが少なくてすむ

野菜のほとんどが水分です。水分を飛ばすと野菜の体積は、何分の1にも縮みます。同じ野菜を保管するにしても、保管スペースを最小化できるため、大量の野菜をストックしやすくなります。

1-2.天日干しのデメリット

①水溶性の栄養素が減る

天日干しすると、ビタミンCやカロチノイドといった水溶性の栄養素が減ってしまうことがわかっています。

②カビなどが発生する可能性がある

干し方や保管方法によってはカビが生える可能性もあります。

・なるべく風通しよい場所で干す

・野菜を重ねない

・水分を飛ばしやすくするため野菜は薄く切る

・雨天時の天日干しを避ける

・半乾燥のセミドライ野菜は冷蔵庫で保管する

など水分・温度20~30℃というカビが発生しやすい要素を避ければ、カビ発生を回避しやすいといえます。

③干す場所が必要

干す場所はベランダでも十分です。幹線道路の近くなどでベランダ干しが不安な場合は、日光の入りやすい窓辺近くの室内でも十分です。

但し、野菜同士を重ねないように並べるため、干す量を増やす場合は一定の面積が必要になります。立体的な干し網を活用すれば、少ない面積で干すことができますね。

 

2.天日干しに必要な道具

2-1.ザルや洗濯ネットを活用する

天日干しに特別な道具は必要ありません。通気がよく、切った野菜を並べることができることが条件ですので、家にあるザルや洗濯ネットでも十分です。家にあるものを活用してみて下さい。

 

2-2.本格的な干しかごを用意する

多くの野菜を干したい、本格的に干し野菜をしたい、となった場合の選択肢について見ていきたいと思います。

①プラスチック製

何段にも重なって干すことのできる製品が多いです。

物干しなどにつるすことができる点がメリットですね。ナチュラル系の色味の干しかごを選べば、インテリアにも馴染みそうです。

 
②竹製

昔から使われている竹製のかごは、天日干しの鉄板ですね。

鳥や虫よけのネットが付属しているタイプもあります。ネット部分はプラスチック製の商品が主流のようです。竹製は置き型のかごが一般的です。

上から吊るしたい場合は、自分で紐などを付けてDIYしてみて下さい。

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③ステンレス製

プラスチックフリーな干しかごを探されている方には、ステンレス製を選ぶという選択肢もありますね。鳥・虫よけの蓋つきです。

梅干しは酸がつよくて金属製のかごは適していない点にはご注意下さい。

  

2-3.オーブンを活用する

オーブンでも干し野菜をつくることができます。雨天が続く時期や、短時間で干し野菜を作りたいといった場合などにはオーブンが便利ですね。

切った野菜を110℃~120℃で30分程度焼くことで、天日野菜の状態とすることができます。

 

3.天日干しできる食材

結論としては、どんな野菜でも干せます。

水分の多いキュウリやキャベツ・白菜といった野菜は、水分が飛びやすいように細かく切って干す、一日おきに裏返すなど工夫下さい。

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4.天日干しのコツ

4-1.とりあえず何でも干してみる

野菜を使いきれないとき、野菜がしなびてしまったときなどに、切って干してみましょう。

4-2.薄く切る

乾燥しやすいようになるべく薄く切ることがポイントです。

ニンジンや大根などはピーラーを使って薄くむくこともできますね。

厚みのある野菜は一日おきにひっくり返すと乾燥しやすくなります。

4-3.雨の日は避ける

梅雨や雨の日を除くと、年中天日干し可能です。天日干しは空気が乾燥している冬が適しているとされています。干す日数は2日~3日程度が目安ですが、夏の暑い日だと1日など短時間で乾燥します。

4-4.風通しのよい場所で干す

水分を飛ばすことがポイントのため、風通しのよい庭やベランダ、窓辺などが適しています。

5.天日干し後の保存方法

1日で半乾燥させたセミドライの野菜は冷蔵庫で約1週間。

数日かけて乾燥させた野菜は密閉した容器に入れて常温で1カ月〜半年程度保存可能です。カビが心配な方は冷蔵庫にて保管下さい。

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6.天日干し野菜レシピ

干し野菜は、煮物や炒め物、味噌汁やスープなど色んなレシピに使うことができます。

水分が抜けているため、野菜に味が染み込みやすい点がメリットです。

 

7.まとめ

いかがでしたでしょうか。干し野菜は特別な道具なく始めることができます。時間のある時に天日干しをつくっておけば、いざ調理しようという時の調理時間の時短にもつながります。野菜一つからでもお試しいただければうれしいです。

 

参考文献

入門書に最適な一冊。干し野菜の他に、果物の干し方や、干し野菜レシピなどがふんだんに紹介されています。

 

 

 

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