焼きたてパンの消費期限は、一般的に1日〜2日とされています。
パンは日持ちしないため、売れ残ったパンは作った当日や翌日に廃棄されることが一般的です。
閉店前のパン屋さんで、ショーケースの中にパンが陳列された状態も当たり前ガラガラになっているのをみた人は人は少ないのではないでしょうか。
パン屋さんが一日に作るパンのうち5〜10%が廃棄されているようです。
(rebakeのパン屋さん約100店舗聞き取り調査)
美味しく作られたパンが捨てられる現実は、パン好きさんにとっても、パン作りの職人さんにとっても、販売員にとっても悲しいことですよね。
辛かったバイト。 pic.twitter.com/TOLenyLn61
— 大鳥 (@Otori0704) 2021年1月17日
Twitterはドーナツ店の事例ですが、パン屋さんでも似たようなことが行われています。
少しでもパンに関わる方の悲しい思いを減らすことができればと思い、今回は廃棄されるロスパンを救うためにできる行動についてまとめてみました。
目次
1.店頭でロスパンを購入する
1-1.店頭で購入するメリット・デメリット
1-2.店頭の割引購入する
1-3.廃棄パンのラスクを購入する
1-4.TABETEアプリで購入する
1-5.夜のパン屋さんで購入する
2.ロスパンの通販サイトを利用する
2-1.通販サイトで購入するメリット・デメリット
2-2.rebake
2-3.ecostapan
2-4.楽天訳ありパン
2-5.パン屋さんの個別サイト
3.番外編
3-1.ロスパンを出さないパン屋さんを応援する
3-2.購入したパンを冷凍保存する
4.まとめ
1.店頭でロスパンを購入する
近くにパン屋さんがある場合は、店頭でロスパンを購入する方法がありますね。
1-1.店頭で購入するメリット・デメリット
店頭でロスパンを購入するメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- 食べたいパンを実際に見て選ぶことができる
- 少量で購入できる
- 作りたてのパン食べることができる
- お得に購入できる
デメリット
- 近くにパン屋さんがないと購入できない
- 選べるパンの種類が限定される
- 売れ残りが出ない場合もある
1-2.店頭の割引購入する
パン屋さんによっては、閉店間際のタイムセールや詰め合わせ割引セットの販売などを、廃棄するパンの量を少しでも減らそうと努力されています。
パン屋さんでタイムセールや割引セットを見掛けられたことのある方も多いのではないでしょうか。
お得にロスパンを救える方法の一つですね。
1-3.廃棄パンのラスクを購入する
実は、廃棄予定のパンをラスクとして再販しているパン屋さんも少なくありません。
パンを揚げてラスクとすることで、消費期限も延長できます。
ラスクを購入することで、廃棄される予定パンを間接的に救うことができるのです。
1-4.TABETEアプリを通じてパンを購入する
TABETEとは、店頭で売り切るのが難しいお惣菜や食事を購入できる、フードシェアリングサービスです。
パン屋さんなどお気に入りの店舗を登録しておくと、登録店舗で売れ残りが発生しそうなタイミングでレスキュー(購入)の通知がアプリに届く仕組みです。
現在は、東京を中心とした首都圏、金沢市、名古屋市、大阪市、福岡市をはじめとする都市圏で重点的に展開されてるサービスです。
TABETE - 食品ロスを削減するフードシェアリングサービス
1-5.夜のパン屋さんで購入する
パン屋さんから売れ残りそうなパンを買い取り、それを販売する仕組みです。
店頭で販売するのは、ホームレスの男性やシングルマザーなど、何らかの形で職を失った人たち。
フードロスと貧困問題という両方の問題を解決するために行われています。
現在は東京の一部エリアで展開されている取り組みです。
2.ロスパンの通販サイトを利用する
パン屋さんが近くになくても廃棄されるロスパンを救う方法はいくつかあります。
2-1.通販サイトで購入するメリット・デメリット
メリット
- 近くにパン屋さんがなくても利用できる
- 遠方のパン屋さんのパンが食べられる
- いろんなパンの詰め合わせを楽しめる
デメリット
- 冷凍された状態で届く場合が多い
- 個包装のプラごみが発生する
- ロスパンが発生するまで待たなければならない
- 購入してから自宅に届くまでに時間がかかる
- 送料が発生する
2-2.rebake(リベイク)
rebakeは、パンのお取り寄せ・通販マーケットです。
廃棄になってしまいそうなロスパンを積極的に扱っています。
日本全国のパン屋さんのパンが楽しめる点が、本サービスの魅力です。
ロスパンをお取り寄せできるサイト『rebake』事前予約したお店でロスパンが発生した日にパンが発送される仕組みです。
— ゴミ育のすゝめ | 捨てない暮らし研究所 (@Gomi_iku) 2021年9月15日
いつ届くか、どんなパンが入っているかがわからないワクワク感があります✨
個包装で届くためプラごみの量が増えてしまうのが唯一の難点です💦https://t.co/RZBiXGzRkb#ロスパン pic.twitter.com/8ZCRYt6aKn
2-3.ecostapan(エコスタパン)
ecostapanも、パン・ケーキ専門店で、廃棄されるロスパンを扱われているサービスです。
rebakeに比べてまだ利用者数が少ないため、比較的待ち時間少なめで利用できます。
ecostapan(エコスタパン)|パン屋がつくるお取り寄せサイト
2-4.楽天訳ありパン
楽天市場で「訳ありパン」と検索してみて下さい。
冷凍されたロスパンのセットが多数ヒットします。
余剰が出た場合のみの発送となるため、発送日は指定できないようです。
訳ありパン 詰め合わせ セット 80サイズ18個の冷凍 送料無料 ギフト 福袋
2-5.パン屋さんの個別サイト
個別のパン屋さんでも、ロスパンが出た際に優先的に販売してもらえる仕組みです。
お気に入りのパン屋さんもロスパン販売に取り組まれているかもしれません。
詳細は、各パン屋さんの個別サイトにてご確認ください。
一例です→ PAINDUCE Information
3.番外編
3-1.ロスパンを出さないパン屋さんを応援する
閉店間際に完売するスタイルのパン屋さんや、廃棄されるロスパンが出にくいように対策を取られているパン屋さんを積極的に利用することも、ロスパンを削減する効果があるといえるのではないでしょうか。
閉店間際にも大量にパンが陳列されているパン屋さんは、その分廃棄の量も多くなることが考えられます。
消費者の意識が廃棄パンを減らす方向を向けば、必然的に業界全体がロスパンを出さないように意識せざるを得ないと思います。
3-2.購入したパンを冷凍保存する
パンは冷凍保存できます。あんぱんやクリームパン、メロンパン、カレーパン、食パンなど、葉物野菜や大きめのジャガイモが入っていないパンであれば、大体のパンは冷凍できます。
冷凍期間は一週間〜1か月を目安に、自然解凍、電子レンジやトースターで解凍して美味しく食べることができます。
4.まとめ
廃棄されるロスパンを減らすためのサービスや取り組みはいろんな場面で普及しつつあります。
ロスパンの削減は、作り手にとっても、買い手にとっても、食品ロス問題にとっても、win-winとなるといえます。
今回ご紹介した中に気になられたサービスがあれば、是非お試しください。
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