みなさんは最後まで使いきれないものと聞いてどんなことを思い浮かべられますか?
文房具類、化粧品、日用品など、一つ以上はあるのでないでしょうか。
今回、
ごみを減らすためには、最後まで使いきれないものを最後まで使えるように考えることも大切なのではないか?
と思い、最後まで使いきれないものを思いつく限り挙げてみました。
基本的には消耗品と呼ばれる類のものを選んでいます。
また、最後まで使いきるための手法も合わせて考えています。
本記事が最後まで使いきれず、最後にごみとして処分してしまっているものを見つめ直すきっかけとなればうれしいです。
それではさっそく見ていきましょう。
文房具類
文房具はどのご家庭にもあり、最後まで使いきれないものの一つとなっているのではないでしょうか。
特に、文房具を頻繁に使う学生時代から、スマホやパソコンが主流の社会人になるタイミングで多くの文房具が使われなくなっていると考えられます。
鉛筆
小学生時代の主な文房具といえば鉛筆です。
鉛筆は削るとどんどんと短くなっていくため、一定の長さより短くなると持ちづらく、また鉛筆削りでも削りにくくなります。
補助軸を使って頑張ったとしても2〜3cmが残る程度が限界ではないでしょうか。
使えなくなった鉛筆はごみとして捨てざるを得ないですよね。
では、鉛筆を最後まで使いきるにはどうしたら良いのでしょう?
最後まで使いきるには、「短くなった鉛筆を繋げながら長く使い続ける」という方法があります。
なかには独自の方法で繋げていらっしゃる方もいらっしゃるようですが、なかなか難しいですよね。
そんなもったいない鉛筆を繋げて長くするための特殊な鉛筆削りが2015年に販売されています。
鉛筆の先に凹凸を付け、2つの鉛筆を繋げて使えるようにする仕組みです。
繋げて使うことを前提に元の鉛筆から凹凸を付けた商品が北極鉛筆より発売されていますよ。
クレヨン・クレパス・クーピー
クレヨン・クレパス・クーピー類は、主に幼少期の子どもたちが絵を描くときに使われています。
保育園・幼稚園や小学校で使うからといって一箱分購入しますが、使い切ったことがある方の方が少ないのではないでしょうか。
兄弟分の数あるご家庭も珍しくないと思います。
捨てられないのにどんどん家に入ってきて溜まっていくんですよね。
実家に眠っていたクレパス。
— ゴミ育のすゝめ | 捨てない暮らし研究所 (@Gomi_iku) 2020年7月23日
子ども用にと考えていたものの、保育園の進級祝いでは新品のクレヨンが進呈されました^^;
もらった子どもも喜んでいたし、一人だけお古を持たせるのもなぁと思いこちらは自宅用に。
20年前のクレパスは年季が入ってかっこいいよね〜って言える世の中にしたいです。 pic.twitter.com/pVoozmDph3
近年は廃棄されるクレヨンを活用しようというプロジェクトが国内外で実施されています。
アメリカでは、使わなくなったクレヨンを回収、色ごとに選別し、溶かして固めて再度クレヨンとして再利用するプロジェクトが動いています。
日本の岐阜県では、回収したクレヨンを溶かしてマーブル色のクレヨンとして再度活用しようというプロジェクトが開催されました。
クレヨン・クレパス・クーピーは油からできているため、高い温度にすると溶けるという性質があります。
この性質を利用すると、自宅でも簡単にリメイクできますよ。
クレパスを溶かした事例はこちら→ 捨てるの待った!クレパス再生方法
リサイクル・リメイクという手段が着目されがちですが、そもそも使いきれない量のクレヨン類をどんどんと供給され、購入し続けことが使い切れない最大の原因なのだと思います。
クレヨン類を最後まで使いきる最善の方法は、個人で購入せずに「園や学校の備品として用意しておくこと」なのではないでしょうか。
絵の具
クレヨン類同様、絵の具も使いきれないものの一つなのではないでしょうか。
個人の趣味で購入した絵の具であれば使いきることはできると思うのですが、学校の授業用に購入したものを、数少ない授業時間中に使い切ることはほぼ不可能に近いですよね。
筆者の場合、水彩絵具(小学校)→アクリル絵具(中学校)→油絵具(高校)と進んでようなイメージです。
社会人になってから日常生活で使うことはほとんどありません。笑
すぐになくなる色があれば、なくなりにくい色もあるので、絵具も学校備品として共用で使うで良いのでは?と思ってしまいますね。
ちなみに残ってしまった絵具は水に流さず、拭き取って燃えるごみで捨てましょう。
パレットについた絵の具を
— えぴれふ (@onesixth_epilef) 2022年9月30日
①洗って水に流す
②紙で拭き取って燃えるゴミ
どっちがエコなの?ってことを調べてたら水道局の人が細かく教えてくれまして。
「圧ッッッッ倒的に②拭き取って捨てる、にして欲しいです。地球のために。」
だそうです。
消しゴム
消しゴムもなかなか最後まで使いきれないものの一つではないでしょうか。
小さくなった消しゴムを紛失してしまった、経年劣化で硬くなって使えなくなった、小さすぎて持ちにくい、などの理由から最後まで使い切るのはかなり難易度が高いです。
消している途中で消しゴムが折れないように紙ケース側を工夫することはできますが、ケースより小さくなってしまったら「何としても使いきってみせる!」という根性で使いきるしかないでしょう。
消しゴムはやっぱこれでしょ。四隅を切り落とすの。伝説の番組『伊東家の食卓』でやってた裏ワザ! pic.twitter.com/peT9ZxQsIc
— ぽっけ (@_pooke_n) 2015年8月27日
メモ帳・ノート
メモ帳やノート類って、最後のページまで使いきれないことも多いのではないでしょうか。
使わない白紙のページを本体から切り取り、メモ用紙として使えば最後まで使いきれますね。
ちなみに、メモ帳やノートは裏紙を使って作成することもできますよ。
新品を買うよりもエコだといえますね。
化粧品類
一回に少量ずつしか使わない化粧品って、なかなかなくならないんですよね。
化粧品の使用期限の目安は約1年と言われています。
使いきれないままに処分される方も多くいらっしゃるのはないでしょうか。
アイシャドウ
アイシャドウは使い切れないから、衛生的な面で2年に1度の目安で買い替えてます。
— ミライ|瀬戸内暮らしと滋味ごはん (@mirai____gohan_) 2021年1月28日
今回、これ1つを2年半使い続けてまだ残ってるんですよ。
使いきれるサイズのを販売してほしい。
同じ色にしたんだけど、微妙に違ってるのは変色⁉️
アイブロウもアイライナーも、これ一つ。←ほぼ化粧っ気なし#ETVOS pic.twitter.com/jdxMJUX3yk
anan Beauty+ の独自調査によると、アイシャドウと使いきれない人は4人に3人の割合なのだそう。
他のメイク用品と比べてもダントツで使い切れない率が高いといえます。
アイシャドウは茶系のベーシックな色合いから華やかなカラーまで揃っているので、日替わりで使おうなんて思うとますます使い切れないです。
最後まで使いきるためには、よく使う色のみ単色で揃える・アイブロウと兼用する・ハイライトと兼用する・チークと兼用するなど捨て色を減らして活用する場面を増やすしかないといえますね。
口紅・リップクリーム
口紅・リップクリームも人によっては使いきれない化粧品の一つだと思います。
使いきれない口紅・リップクリームはチークにも利用できます。
ただ、通常のチークよりは少しベタベタします。
最近はアイメイク・チーク・口紅にとマルチに使えるメイクアップバームなども発売されていますよ。
マルチに使えるメイクアイテムを使えば、最後まで使いきりやすくなります。
3-in-1 メイクアップバーム / Axiology Lip to Lid Balmies – minimal living tokyo.
マニキュア
マニキュアもカラフルで数を揃えたくなる割に、なかなか全て使いきれないものの代表格だと思います。
また、使わないマニキュアの処分は手間にも感じられます。
マニキュアの処分方法は捨てない暮らし研究所の記事内でもご紹介しています。
たまにしか使わないようであれば、いっそのことマニキュアを購入せず、ネイルチップを作ったり、ネイルサロンでプロお任せする方が良いかもしれません。
香水
100mlの香水を使い切るには、1000回程度容器をプッシュしなければなりません。
毎日香水をつける訳ではない、日替わりでつける香水を変えている、という方はなかなか使っている香水が減らないのではないでしょうか。
余った香水は、バスルームで使うアロマや室内フレグランス、ガラスの拭き掃除用のアルコールとしても使うことができます。
最近は、ブランドの香水を少量からお試しできるサブスクサービスも出てきています。
1ヶ月程度で使い切れる程度の少量ですので、お試しにはもってこいかもしれません。
ヘアケア用品
ヘアスプレー、ヘアワックスといったヘアケア用品も、一度に少量ずつしか使わなず、使っている途中で好みが変わったりするなど、最後まで使いきれないものの一つに挙げられます。
大容量の方がお得に思ってしまいますが、初めて使う商品であれば少量でまず試してみる方がよいでしょう。
日用品類
液体系の掃除用洗剤
掃除用洗剤をキッチン用・トイレ用・洗面用・お風呂用といったように場所に応じて揃えられているご家庭も多いのではないでしょうか。
場所別の掃除用洗剤って使い切るまでにかなり時間がかかりませんか。
また、特殊な洗剤などは使ってみたけれど合わなかった、年に数回しか使わないので全然なくならないということもあると思います。
最後まで使い切るには、そもそもの掃除用洗剤の種類を減らすこともポイントです。
よろしければ、以下の記事も参考にされてみてください。
スプレー缶入りクリーナー・殺虫剤など
年に1回の大掃除にしか使わないクリーナーや虫が出てきた時に使う殺虫剤など、使用頻度の少ないスプレー缶も最後まで使いきれないものの一つです。
使い残したスプレー缶をごみ出しするのも手間だったりします。
処分時はスプレー缶の中身を全て出し切らなければならないため、せっかく購入したのにもったいないなと思ってしまいますよね。
処分方法は捨てない暮らし研究所の記事内にもまとめています。
ちなみに、筆者は処分が面倒という理由からスプレー缶入りの商品ははなるべく買わないようにしています。
ライター・点火棒類
ライターや点火棒(チャッカマンなど)も、使用する場面が少ないご家庭ではなかなか最後まで使いきれなかったりします。
ライター・点火棒類は中身を使いきらずにごみに出してしまうと火災に繋がって大変危険ですので、中身を最後まで使ってから処分するようにしましょう。
処分方法は捨てない暮らし研究所の記事内にもまとめています。
調味料類
チューブ入り調味料
マヨネーズ、ケチャップ、からし、ワサビなどチューブに入った調味料類って、最後上手く出てこなくてイライラしたりしませんか。
ハサミで切って中身を出す方法もありますが、遠心力を使って一気にチューブ先端へ中身を集める方法もあります。
他にも、液体を中に入れて攪拌する手法もあるようですよ。
よければ試されてみてくださいね。
使用頻度の低い調味料
珍しいスパイスやラー油など、使用頻度の低い調味料も最後まで使いきれないことが多いのではないでしょうか。
少量で購入したとしても、そもそも一度にたくさん使うものではないので料理好きな方でない限りなかなか減りませんよね。
作りたいレシピの通りに必要な調味料を購入していたら使わない調味料ばかりが残ってしまった、なんてこともあるあるだと思います。
普段あまり使わない調味料を購入する前は、まず「○○+代用」で検索してみましょう。
例えば「ナンプラー代用→醤油+レモン汁」「ラー油→ごま油+一味(七味)」など。
基本的な調味料を揃えておけば、代用調味料である程度は乗り切れますよ。
薬
平成25年の厚生省の調査によると医薬品を余らせたことのある患者さんの数は約5割。処方された薬を使い切る前に症状が改善して使用しなくなった経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
薬余らせないようにするためには、医師に少量の処方を希望する・家に余っている薬がある場合は薬剤師に相談する、といった対応が考えられます。
まとめ
今回は、最後まで使いきれないものにフォーカスを当てた記事としてみましたが、いかがでしたでしょうか。
最後まで使いきるためには、「使用頻度が低い」ものはなるべく家の中に入れない、ことに尽きると思います。
まとめた内容がどなたかの参考となればうれしいです。