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脱プラスチックのメリット・デメリットまとめ

みなさんは、脱プラスチックの取り組みを実践されていますか?

プラスチックごみによる海洋の汚染が深刻化し、脱プラスチックの流れが世界的に広まっていますよね。

日本でもビニール袋など使い捨てプラスチック類の規制が進んでおり、多くの方がプラスチック問題を肌感覚としてもたれているのではないでしょうか。

 

海洋プラスチック問題って何のこと?という方は以下HPをご確認ください。

簡潔にまとまっていてわかりやすいです。

 

当サイトの記事に辿り着かれた方の中には、積極的に脱プラスチックに取り組まれている方もいらっしゃれば、脱プラスチックに懐疑的な方もいらっしゃるのではないかと思います。

 

今回は脱プラスチックのメリット・デメリットについてまとめてみました。

本記事の内容がどなたかの参考となればうれしいです。

 

脱プラスチック メリット デメリット

 

脱プラスチックのメリット

海洋プラスチックごみ削減につながる

プラスチックごみが海など自然界へ流出する元栓を閉めるには、プラスチック製品の使用を避けることが最も有効です。

脱プラスチックの流れの発端は海洋プラスチックごみ問題です。

美しい地球上の環境を守っていくためにも、汚染されてしまった自然をこれ以上汚さないようにしなければなりませんよね。

 

空間がおしゃれな雰囲気となる

プラスチックは便利な反面、少し安っぽくてチープな印象を与えがちです。

脱プラスチックではなく、紙や木・金属などの素材だけで構成された空間は、自然とおしゃれなカフェ風の雰囲気になります。

嘘だと思われるのであれば、近所の雰囲気の良いカフェを覗かれてみて下さい。

店内に占めるプラスチックの割合はかなり少ないと思いますよ。

 

使い捨てプラスチック削減によるコスト削減

過剰包装の見直しや使い捨て商品の配布など、長く使い続ける前提でないプラスチック製品を見直すことは、企業側のコスト削減につながります。

企業のサービスを利用する顧客側もコスト削減のメリットを間接的に享受できるといえます。

脱プラスチックをきっかけに、不要なプラスチック製品の見直しを行うことは、地球環境にも企業にもメリットがあるといえます。

 

(企業の場合)イメージアップにつながる

脱プラスチックのメリットの一つとして、企業のイメージアップにつながるという点があげられます。

SDGsという考え方が浸透してきた現在、企業としても何らかの取り組みを行わなければならないというミッションがあると思います。

具体的に脱プラスチックの取り組みは

12.つくる責任、つかう責任

13.気候変動に具体的な対策を

14.海の豊かさを守ろう

15.陸の豊かさを守ろう

という視点で語ることができます。

特に気候変動や社会貢献に敏感なZ世代は、就職活動や購買時に環境貢献を行なっているいる企業かどうかが選択基準の一つにもなっていたりします。

また、投資家目線でも環境に対する取り組みが重要視される傾向が年々高まっていますので、脱プラスチックも一つの要素として考えられます。

 

脱プラスチックのデメリット

代替素材に置き換えた場合コストアップする可能性も

脱プラスチックの掛け声でプラスチックをやめて代替素材に置き換える際は、コストアップの可能性が高いです。

プラスチック製のポリ袋は一枚あたり1円未満であるのに対し、紙袋だと一枚あたり数十円です。

そもそもプラスチックが普及したのは、軽くて丈夫な上、自在に変形できる素材で安価に製品化できるメリットがあったから。

紙や木・金属・ガラスといった自然素材に置き換えた場合には、素材そのものの他、輸送費も増加するといえます。

 

プラスチック包装をやめると食品ロスが増えるかもしれない

気密性の高いプラスチック包装をなくすと、食品ロスが増える可能性があります。

食品のパッケージには、賞味・消費期限を長く保つためにプラスチックの包装が使用されていますよね。

野菜や果物のプラスチック包装は、腐った野菜や果物が他の野菜・果物とくっつかないようにという意図もあり使用されています。

プラスチックを使わないと食品が痛みやすいというデメリットがあり、一概に完全にプラスチック包装をやめればよいとも言い切れません。

 

自然素材に置き換えたからといって環境負荷が減る訳ではない

プラスチック素材から自然素材に置き換えたからといって環境負荷が減るとは限りません。

以下のようにプラスチック製素材のレジ袋とエコバッグを比較した場合、レジ袋の方が圧倒的に環境負荷が低いという研究結果もあります。

脱プラスチックによる素材の置き換えは、一概に「環境に良い」と言い切れないことがわかりますね。

ポリエステル製バッグはレジ袋の35倍

紙袋はレジ袋の42倍 (毎日使用して1か月半)

オーガニックコットンバッグはレジ袋の約20000倍 (365日毎日使用して54年の計算です)

 

混合素材を使えば逆にリサイクルしづらくなる

脱プラスチックに段階的に取り組む場合のデメリットとして、混合素材を使うと逆にリサイクルしづらくなってしまう点はデメリットといえます。

お菓子のパッケージがわかりやすいのでご紹介しますね。

プラスチック単一の素材であれば洗ってプラスチック資源としてリサイクルできます。

けれども、紙とプラスチックを混合した素材を使ってしまうと、プラスチック資源としても紙資源としてもリサイクルできなくなってしまいます。

材料としてプラスチックの配分を減らす努力をされている企業は徐々に増加していますが「リサイクルできず燃やすしかないごみ」を増やすだけになっていないかは留意いただきたいところです。

 

生分解性プラスチックは分解されにくい

脱プラスチックの流れで、従来の石油系プラスチックをやめて植物系由来の生分解性プラスチックに変更される場合もありますが、特定の条件が揃わないと分解しません。

石油系プラスチックよりは良いかもしれませんが、生分解性プラスチックに置き換えたから良いと短絡的に考えない方がよいでしょう。

 

まとめ

脱プラスチックと一言でいっても、使い捨てプラスチック自体をやめることと、代替物に置き換えることで環境に与える影響は変わってくるといえます。

脱プラスチックの流れは世界的に見ても一層進んでいくことは間違いないといえます。

デメリットも多数ありますが、まずは海洋に流出するプラスチックごみを減らすことが必達の課題だといえます。

メリット・デメリットを踏まえながらまずは使い捨てプラスチックを減らすことが一歩なのではないでしょうか。

 

ここまで本記事を読んでいただいて、何が環境に良いのかわからなくなった方へおすすめの一冊をご紹介しておきますね。

どちらの方がよりエコなの?という疑問を解くためのヒントが具体的な数値にもとづいて示されています。

 

 

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