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【解説】無印良品が保冷剤回収を終了したのはなぜ?

無印良品は2021年9月から実施していた保冷剤回収サービスの取り組みを、2023年9月に終了しました。

保冷剤の回収は受け付けていますか?  | 無印良品

 

この決定に対し、多くの人が「なぜ保冷剤回収をやめたのか?」と疑問に思っているかもしれません。

本記事では、その理由について詳しく解説します。

後半では、保冷剤の回収場所・寄付先についてもご紹介いたします。

 

 

1.無印良品が保冷剤回収を終了したのはなぜ?

1-1. 回収する保冷剤の量が増えすぎた

無印良品が保冷剤回収を開始した当初は、一定量を保冷剤を再利用することを目的としていました。

しかし、回収する保冷剤の量が増え続け、再利用よりも回収量が上回るという状況が発生しました。

これにより、保冷剤を回収して洗浄、殺菌して再利用するシステムが適切に機能しなくなったことが、回収終了の一因となったと考えられます。

 

もう少し詳しく要因を分析すると、以下のような条件が揃った結果、保冷剤の供給と需要のバランスが崩れたといえます。

  1. 無印良品の他に保冷剤回収サービスを行う全国規模の企業がない
  2. 無印良品で使用する保冷剤に限定せず、メーカー不問で保冷剤を回収した
  3. 保冷剤の回収先を探している家庭が想定以上に多かった
  4. 無印良品では、全商品に対する冷凍食品の取り扱い比率が低い

 

筆者も無印良品で保冷剤をもらうよりも回収ボックスに入れる量の方が断然多かったので遅かれ早かれ需要と供給のバランスが崩れることはわかっていたことですよね、、

 

ちなみに、無印良品では保冷剤回収の取り組みが始まって2か月で、全国400店舗近くで約2万個を回収、リユースしていたのだそう。

プレスリリースやTVなどのメディアでも取り上げられていたので、回収サービスの知名度も高かったはず。

 

他のデパートの取り組み同様、無印良品で使用する保冷剤のみの回収に限定すれば、需要と供給のバランスは崩れにくかったかもしれません。

 

1-2. 保冷剤を環境配慮素材へ切り替えたため

無印良品では、2023年10月以降より店頭で使用する保冷剤を、果物の皮から作られた吸水ポリマーが成分の保冷剤の使用に置き換えていっています。

 

無印良品で使われているのは、岩谷マテリアルが開発した土に還せる保冷剤『サイクール』。

 

吸水ポリマーは、オレンジやバナナの皮をアップサイクルした素材で生分解性を持つため、使用後は土に混ぜて自然に還すことができます。

約1年で微生物に分解されるのだそうです。

資源循環型保冷剤サイクール|土壌に還せる保冷剤

 

サイクールという商品については、岩谷産業が作成された以下の動画がわかりやすく解説されています。

 

「サイクール」という保冷剤は、EEF Polymer株式会社と岩谷グループとの共同開発で、日本国内の流通を中心に展開しています。

 

 

引用:EFポリマー プレスリリース

新素材であるEFポリマー開発やビジネスの裏側を知りたい方は、以下のテレ東BIZの特集動画をご覧ください。

元々はインドの水の少ない地域での農業への利用のために開発された素材でした。

 

植物由来の吸水ポリマーであるEFポリマーは、今後保冷剤以外のシーンで見かけることが増えていくかもしれませんね。

 

2.無印良品の保冷剤回収サービス終了により困っている人々の声 

保冷剤回収サービスを始める時は大々的にPRしていた無印良品ですが、終了のタイミングはひっそりと店頭張り紙のみ対応でした。

保冷剤の回収サービスを利用していた方々から残念というポストが続々とXへ投稿されています。

 

保冷剤回収終了に伴う切実な心の叫びが聞こえてきますよね。

保冷剤回収サービスのニーズがいかに高いかがわかります。

 

3.無印良品以外の保冷剤回収場所・寄付先はどこ?

残念ながら終了してしまったサービスについて文句を言っていても仕方ありません。

無印良品が、保冷剤回収サービスを再開する可能性はほぼ期待できないため、他の回収先を探しましょう。

 

無印良品以外で保冷剤回収の取り組みを行っている場所について調べてみたところ

2025年1月 現在は無印良品のように全国規模で回収している企業はなく、

  • 自社製の保冷剤に限定して回収しているデパート
  • 環境意識の高い小規模店舗
  • フリマアプリで保冷剤を探している個人

といった回収先で回収してもらうのが現実的な解決策です。

具体的な回収先や回収方法を知りたい方は以下の記事をご覧ください。

 

4.まとめ

無印良品では、提供する商品やサービスや活動を通じて、資源循環型・自然共生型の社会、持続可能な社会の実現を目指しています。

無理なく、「自然」に、循環を。|無印良品

保冷剤の回収は、コロナ禍に保冷剤の需要が伸びたことをきっかけとして、企業の社会的責任(CSR)として行われていたものでした。

しかし、回収と再利用のシステムが維持しづらくなり、いち企業としてより持続可能な環境配慮素材を使用した保冷剤の利用へと舵を切ったと考えられます。

 

消費者としては、無印良品での保冷剤回収サービスの終了は残念ですが、他の回収先やリサイクル方法を検討し、引き続き保冷剤を無駄なく活用する方法を模索していきたいところですね。

 

他の保冷剤の回収先について知りたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。

 

保冷剤以外でリユース・リサイクルできるものを知りたい方には、以下の記事もおすすめです。