みなさんは、コンポストを始めてみたいと思われたことはありますか?
筆者もずっと興味があったものの、失敗したらどうしようと思い何となく踏ん切れずにいました。
そんな折に見つけたベランダでお手軽にできるLFCコンポストを始め、ダンボールコンポスト→木箱のコンポスト(キエーロ)へと転々としてきました。
色々と失敗した経験と対策をまとめています。
本内容がこれからコンポストを始めようと思われている方の参考となればうれしいです。
1.コンポスト内に虫がわいた
何といっても避けたいと思うのは虫がわくことですよね。
コンポストに発生しやすい虫は、2-4mm程度のコバエとうじ虫。
どの虫も生ゴミを早く分解してくれる虫たちであり害虫ではないのですが、できるものなら避けたいですよね。
外から虫が入らないようにコンポストにしっかり封をしているつもりでも、投入前の生ゴミに虫の卵が付着していると虫がコンポスト内に入り込んでしまいます。
LFCコンポスト・段ボールコンポスト・木箱のコンポストそれぞれで一度は虫が発生しました。
コンポストをするにあたって、多かれ少なかれ虫との遭遇は誰もが経験する道といえるでしょう。
コンポストにいた虫。
— おきらぶさん@家庭菜園&モトブログ (@LOVETVcom) 2022年5月15日
どちら様でしょうかね? pic.twitter.com/4OR5WnwtRT
虫がわく原因
ちなみにどんな時に虫が発生しやすいかというと
・栄養価の高い肉や魚介類を入れたとき
・水分の多い生ゴミを入れたとき
・土に対して生ゴミの量が多いとき
・夏場など気温の高い時期
などです。(経験談)
適度な温度・栄養・水分という条件が整い、虫がコンポスト内に侵入すると一気に虫が増えて行きます。
筆者の場合、夏場に水分量の多いスイカの皮を入れてしまった時が一番悲惨でした。。
わいた虫への対策
適度な温度・栄養・水分が揃わなくなると、虫たちは勝手に死滅します。
一番簡単な方法は、1〜2ヶ月程度、生ゴミの投入をやめること。
発生した虫たちは栄養や水分が足りなくなって勝手に死滅します。
土の中に虫の死骸は残りますが、虫の数が増えることはありません。
この手法の場合、一定期間生ゴミの投入ができなくなる点がデメリットといえますね。
その他の虫対策については以下の記事がよくまとまっているので参考にしてみてください。
なるべく虫の発生を抑制したいという方は以下のことに気をつけられてみてください。
①投入する生ゴミや水分の量を少量にする
SNSの発信を見ていると、一人暮らしの方は虫との遭遇率が低め、ファミリー世帯だと生ゴミの量も多いので虫の発生率も高めの傾向。
ちなみにLFCコンポストでは一日あたり500g以下の生ゴミ投入を推奨されています。
コンポストの土の量にもよりますが、慣れるまでは少量から投入するようにしておきましょう。
長く続けると、この量だと虫が発生しそうなので控えておこう、などと直感がはたらくようになってきますよ。
②コンポスト内に虫が入らないよう対策する
コンポストに虫が入らないように封をする他、虫が卵を生みつける前に生ゴミを速やかにコンポストへ投入する、生ゴミに虫がついていないかを確認する、など気をつけましょう。
③生ゴミに上にしっかりと土を被せる
生ゴミが地面の上に出ていると、虫が卵を生みつける確率が高まります。
生ゴミ投入後はしっかりと土を被せましょう。
2.臭いがする
上手く分解が進んでいるコンポストの場合は臭いが気にならないのですが、コンポスト内で分解が上手く進んでいない時に異臭がすることがあります。
臭いの原因
最も臭いが発生しやすいのは、肉や魚介類などの動物性タンパク質を入れたとき。
動物性タンパク質の生ゴミをコンポストに投入した翌日などは、夏場の生ゴミ特有の臭いがします。
また、コンポスト内の水分量が多く、土の中に酸素が行き届いていないときも臭いが発生しやすいです。
臭いへの対策
臭いが気になる方は以下の点に気を付けるようにされてみてくださいね。
①肉や魚介類の投入を少量にする
臭いが気になる方は肉や魚介類の投入量を少量にするか、投入しないようにしましょう。
また入れた後もしっかり土を被せておけば、臭いは抑えられます。
②水分量を減らす又は土の量を増やす
土に対する水分の量を減らし、土の中の微生物に酸素が行き届くようにしましょう。
③毎日土をよくかき混ぜる
土の中の微生物が生ゴミを分解しやすいように土をかき混ぜておきましょう。
できるだけ毎日継続した方が良いといえます。
3.コンポスト内の分解がなかなか進まない
コンポスト内に分解速度の遅いものを多く投入してしまうと、コンポスト内での分解が進みません。
分解が進まない原因
分解に時間がかかるものを入れている
そもそも、分解に時間がかかるものをコンポストに投入していると当たり前のように分解は進みません。
筆者は玉ねぎの皮やトウモロコシの芯、大きめの骨など土に還りそうなものをコンポストに投入していたのですが半年〜1年経ってもなかなか分解されませんでした。
また、キャベツの葉など大きな野菜片もそのまま入れていると分解されづらいです。
コンポスト内の温度が低い
コンポストの温度が低いと微生物の活動力が低下します。
微生物が生ゴミを分解するのに理想的な温度は40-60度。
冬場は特に分解速度が遅くなります。
分解を促進する対策
①分解に半年以上時間がかかるものは入れない
分解に時間がかかるものについては、以下の記事をご覧ください↓
②生ゴミは細かく切る
小さい方が微生物による分解が進みやすいため、できるだけ細かくしてから投入するようにしましょう。
③コンポスト内の温度を上げる
コンポスト内の微生物の活動量が増えると温度が上がり、生ゴミの分解が進みやすくなります。
分解がなかなか進まない時は、発酵を促進する菌(納豆・ヨーグルト・ドライイーストなど)と菌の養分となる米ぬかを一緒に入れてみましょう。
微生物の活動量が増え、コンポスト内の発酵も進みやすくなります。
菌と米ぬかの両方が入った市販の発酵促進剤にも同じような効果がありますよ。
4.キノコが生えた
一度だけ、コンポスト内にキノコが発生したことがあります。
周りではあまり聞いたことがないですが、コンポストも小さな自然ですのでいろんなことが起こりますよね。
キノコが生えた原因
キノコが生えた原因は、トウモロコシの芯を入れたことでした。
トウモロコシに含まれる成分がキノコの生育環境に適していて、キノコ栽培にも使われているのだそう。
以前コンポストに入れたトウモロコシの芯からキノコが生えてきたのですが、なるほど〜と納得しました。そもそもトウモロコシの成分とキノコの相性が良いということなんですね。 pic.twitter.com/7kv7Vj0HsI
— ゴミ育のすゝめ | 捨てない暮らし研究所 (@Gomi_iku) 2021年6月4日
キノコ対策
トウモロコシの芯を入れないことですね。
トウモロコシの芯は分解速度が遅いので、そもそも沢山コンポストに投入するのは良くないといえます。
まとめ
コンポストの失敗例と対策についてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。
本記事を参考に、コンポストライフを楽しんでいただければうれしいです。
ちなみにベランダに置けるサイズのコンポストは、ふるさと納税の返礼品にも設定されています。
コンポストを購入したい方は下の記事からご確認ください↓