突然ですが、「ファッションロス」という言葉を聞かれたことはありますか。
「ファッションロス」とは、新品やまだ使える大量の衣類が廃棄されている問題のことです。
聞いたことはあるけれど、、何となくは知っているけれど、、という方向けに、ファッションを取り巻く問題を学べる動画・サイトをまとめてみました。
ファッションロスに関して、すでにに数多くの動画や記事が出ている中で、視覚的にわかりやすいと思えるもの中心にピックアップしています。
友人や同僚・家族など、身近な人にもファッションロスの問題のことを知ってもらいたい、という方にも説明用に使っていただければと思います。
1.映画『ザ・トゥルーコスト』
2015年に公開された映画の予告編の動画です。この映画が撮影されるきっかけとなったのは、2013年のバングラデシュのダッカ近郊にある、ラナプラザという衣料工場ビルの倒壊事故です。
事故により1,100人以上の方が亡くなったことにショックを受けたアンドリュー・モーガン監督が、ファッション業界の裏側を切り取ったドキュメンタリー映画です。
人々がおしゃれな流行の服を安く買っている裏側で、衣料品を生産する現場では、過酷な労働環境で健康や安全を犠牲にしながら働いている人がいます。
「大量生産・大量消費・大量廃棄されるファッションは、果たして私たちの暮らしを豊かにしているのだろうか」という疑問が投げかけられる映画です。
本編を通して鑑賞されたい方は、以下のHPから市民上映会の開催状況をご確認下さい。
2.BBCニュース『ファストファッションの末路』
ガーナに輸入されるファストファッションの衣服の行方を追ったBBCニュースのドキュメンタリー映像です。
品質が低いとされるファストファッションの古着は、古着商人からも不要と言われています。
ガーナに輸入される40%の衣類は埋立処分されているそうです。
日本であれば焼却処分されるところですが、日本以外の国では焼却施設が整っていない国も多く、埋立処分されることが一般的です。
毎日大量の古着が持ち込まれ、不要な古着は埋立地に山積みとなり、海へも流出しています。
3分の短い動画ですが、非常にショッキングな映像です。
百聞は一見にしかずですので、一度ご覧下さい。
リユース・リサイクルされていると思っていた古着の行き先は、もしかするとこの動画の中のような処分場かもしれません。
3.ガイアの夜明け『追跡!余った服の行方』
売れ残った服の処分される現状を取材した、2020年のテレビ東京の番組です。
詳しいあらすじは以下HPをご覧下さい。
日本では、29億着の服が供給され、その約半分の15億着が在庫品として売れ残っているとされています。
そして、売れ残った新品の服は、行き場がなく廃棄されている現状があります。
まだ着られる服が袋に入ったまま処分される映像は衝撃です。
一方、大阪のショーイチという会社では、捨てられる運命にあった衣類を引き取り、再度市場に流通させています。
引き取ることのできる量は年間1000万枚以上。
新しい服が売れ残って処分され、価格を下げて再販されているという仕組みは画期的ですが、この仕組みでは、大量生産・大量消費という枠から出られないのではないかというジレンマも感じます。
4.環境省サイト『サステナブルファッション』
ファッションと環境問題の全貌を把握したい場合は、環境省_サステナブルファッション
のサイトをおすすめします。
ファッションロスの問題に関して、イラストと数字を使った図解で見やすくまとまった内容となっています。
以下のような内容がイラストや図・グラフでわかりやすく説明されていますので、一度ご覧下さい。
・洋服が生産されて、廃棄するまでの流れ
・洋服を生産する際の環境負荷
・国内アパレル市場の動向
・ファッションロスの問題に対する企業や消費者のアクション事例
ファッションロスの問題を解決するために、企業側がさまざまな切り口で取り組む事例も知ることができます。
まとめ
今回はファッションロスの問題についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
記事で読むよりも、ビジュアルで見た方がインパクトがあるのではないかと思います。
ファッションロス対策として消費者ができることは、気に入った一着を長く着ること。
本記事をご覧いただき、少しでもファッションロスをなんとかしたいと思ってもらえればうれしいです。
他にも捨てない暮らしに関する記事を書いています。
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