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気づいたら湯シャンに成功していた話|ミニマルライフ・ゼロウェイスト

みなさんは、「湯シャン」という言葉を聞かれたことはありますか?

シャンプーを使わずお湯だけで髪の毛を洗う方法が「湯シャン(湯シャンプー)」です。

合う合わないは人によって異なるのでみなさんに一律におすすめするつもりはありませんが、ひょんなことから湯シャンに成功した(と思われる)ので、経験談をご紹介してみますね。

※整髪料・カラーリング剤等は全く使っていないという前提でのお話です。

 

湯シャン 成功 失敗 ミニマリスト ゼロウェイスト



湯シャンを成功させるポイント

湯シャンを成功させるポイントはいくつかあります。

1.頭皮から分泌される油分を徐々に減らすこと

まずは、頭皮から分泌される油分(皮脂)を減らすことが重要なポイントです。

皮脂には紫外線や外部の衝撃といった負荷から頭皮を守る役割があるのですが、

皮脂が過剰に分泌され頭皮の油分が増えると、髪の毛がベタついたり・フケ発生の要因になったりします。

そこで、頭皮を清潔に守るため、シャンプーの洗浄力によって皮脂を洗い落とす作業が発生します。

しかし、洗い落とせば落とすほど、頭皮を守るための皮脂の分泌量も増えるんですよね。

洗浄力の高い市販のシャンプーで高頻度に洗うほど、逆に皮脂の分泌量を増やしていく、という矛盾が生じます。

シャンプーの洗浄力 ≒ 皮脂の分泌量

という公式ですね。

一度増えた皮脂の分泌量を減らすには、それなりの時間が必要です。

シャンプーを急にやめてしまうと、公式が崩れ

湯シャンの洗浄力 < 皮脂の分泌量

となり、頭皮にトラブルが発生しやすくなります。

長い期間継続してきたシャンプーの習慣を変更するには、皮脂の分泌量を自然と減らしていく期間が必要です。

湯シャンの洗浄力 ≒ 皮脂の分泌量

の公式が成り立つまで長期スパンで気長にチャレンジするのみですね。

少なくとも何ヶ月単位で徐々に切り替えられていくことをおすすめします。

 

なお、皮脂の分泌量には個人差があります。

また、食生活で脂の多いものばかり食べていると皮脂も脂っこくなるなど生活習慣によっても変わってきます。

 

2.洗う前のブラッシングはしっかりと

湯シャンは市販のシャンプーに比べて洗浄力が落ちるため、洗髪前のブラッシングで頭皮や髪の汚れをとっておく必要があります。

湯シャンの概念は

湯シャン ≠ お湯で洗髪すること

湯シャン =  ブラッシング+お湯で洗髪

です。

「洗髪前のブラッシングの重要性は、美容師さんをはじめとする多くの湯シャン専門家の方々が口を揃えて言われている内容ですので、ぜひ覚えておいて下さいね。

 

3.整髪料は使わないこと

整髪料を使っていると、髪に汚れが付着しやすくなります。

付着した汚れは湯シャンの力だけで洗い流すのは難しいです。

整髪料を使用される場合は、湯シャンをおすすめできません。

 

4.無理しないこと

人によって、合う化粧品・合わない化粧品があるのと同じように、頭皮にも湯シャンのやり方が合う・合わないがあると考えられます。

1.でご説明したように、頭皮は急激な変化に対応できません。

また、人によって合う合わないがあるので、自分が快適だと思える状態を探すことが大切だと思います。

「完全湯シャンは断念したけれど、2日の洗髪に1回のシャンプー使うくらいがちょうどいい」

 

気づいたら湯シャンに成功していた話

1.毎日シャンプーしない人

そもそもですが、毎日シャンプーをする、という習慣をやめたのが6年ほど前。

物を減らしたいという思いと髪を洗う時間を時短したいという思いがあり、ネットで情報を収集。

とある方のブログで「コンディショナー不要の無添加のカウブランドシャンプーで2日に1回洗髪する」という手法を知り、それから5年ほどずっとカウブランドの牛乳石鹸シャンプーを使っていました。

ボトルも一本で済みますし、使用量も減らせるメリットがあり、ミニマリストさん向きだと思います。

 

2.湯シャンにチャレンジし失敗

一度、湯シャンにチャレンジして失敗したことがあります。

当時使っていたカウブランドのシャンプーを使用していた2回のうちの1回を湯シャンに置き換えてみたんです。

もう少しわかりやすく説明すると、

もともと

  • 洗髪なし
  • シャンプーで洗髪
  • 洗髪なし
  • シャンプーで洗髪

だった洗髪スタイルを

  • 洗髪なし
  • シャンプーで洗髪
  • 洗髪なし
  • 湯シャンで洗髪

に置き換えました。

シャンプーの使用回数だけで考えると、2日に1回から4日に1回の使用することになります。

徐々に使用回数を減らしていくのが良いという情報を仕入れたばかりだったので、シャンプーの頻度を減らす方向にシフトした訳です。

 

上手くいくだろうと思っていたところ、どうでしょう。

髪にベタつきが出て、シャンプーしていないことが周りの人にバレる始末。

この時はブラッシングもそこまで重視していませんでした。

清潔感がなくなるのは良くない、と再び2日に1回のシャンプーに戻すことに。

 

3.固形シャンプーへの移行

カウブランドのシャンプーのストックが無くなった頃、脱プラの波に乗り、固形のシャンプーバーを試してみようとエティークのシャンプーバーを試します。

選んだエティークのシャンプーバーは、髪質にも合い、香りもよく、使っていて幸せな気分に浸れる固形シャンプーでした。

個人的に、今まで使ったシャンプーの中では一番の使い心地。

 

ただ、輸入品ということもあり1個あたりの金額が約2,000円し、かつ1ヶ月〜2ヶ月程度で使い切ってしまう量なことが残念なポイント。

家計に余裕があれば継続して購入したかもしれませんが、継続は一旦断念。

 

体や手洗い・洗顔用に購入していた牛乳石鹸を試してみることに。

 

カウブランドのシャンプーと相性は良かったものの、固形の牛乳石鹸は濃度が濃いようで洗髪後に髪がきしみます。

クエン酸リンスを使って髪を中和させる方もいらっしゃると思いますが、なんせ手間を極力省きたい人間なので、再度別の固形シャンプーを探すことにします。

 

SNSなどで口コミ評価が高かった「Minimal Eco Life」のオリーブ無添加石鹸を購入。

国産の手作り石鹸、プラスチックフリーな包装で届けてもらえる点が決め手でした。

動画で見ると、一つ一つの石鹸が丁寧に作られていることがよくわかります。

国産ということもあり、お値段もエティークに比べると割安。

オリーブ無添加石鹸はシャンプーバーとしてだけでなく、全身に使える石鹸です。

2日に1回のシャンプーに使うペースだと、石鹸は3〜4ヶ月ほどもつイメージです。

 

4.3日に1回洗髪に

「Minimal Eco Life」の石鹸の次はどの固形石鹸を使おうか悩んでいる間に、石鹸がなくなりそうになってきたので、やむなく3日に1回洗髪するスタイルに切り替えます。

↓こんなローテーションですね。

  • 洗髪なし
  • 固形シャンプーで洗髪
  • 洗髪なし
  • 洗髪なし
  • 固形シャンプーで洗髪
  • 洗髪なし

 

5.再度湯シャンにチャレンジ

次の固形シャンプーを選ぶのがなんだか面倒になってしまい、「えいっ、このまま湯シャンに再チャレンジするぞ」と唐突に湯シャンを開始することに。

ただ、流石に

  • 洗髪なし
  • 湯シャンで洗髪
  • 洗髪なし
  • 洗髪なし
  • 湯シャンで洗髪
  • 洗髪なし

の流れでは、頭皮がかゆくなってしまい、

  • 湯シャンで洗髪
  • 湯シャンで洗髪
  • 湯シャンで洗髪
  • 洗髪なし
  • 湯シャンで洗髪

というようにほぼ毎日洗髪する流れになりました。

「頭皮がかゆくなったら洗髪する」というルールで運用しているため、たまに洗髪しない日もあります。

開始して1週間でベタつきは気にならなくなりました。

3回に1回の石鹸シャンプー≒ほぼ毎日湯シャン、という公式が筆者の頭皮の状態とマッチしていたんだと思います。

 

6.ブラッシングを習慣化

湯シャンの先生曰く、湯シャンを成否を握っているのは「ブラッシング」なのだそう。

ブラッシングなくして湯シャンは成功しません。

実際、湯シャンの先生とヘアサロンの美容師さんに教えてもらったブラッシングを試してみたところ、髪の毛のサラサラが保てるようになりました。

ポイント① 

湯シャンの前にブラッシングするのは、

  1. 皮脂や髪の毛に付着したごみ・汚れを取るため
  2. 髪の絡まりをといて、洗髪時に髪を痛みにくくするため

という2つの意味があります。

ポイント② 

湯シャン後のブラッシングは、

髪が乾き切る直前にブラッシングするのが一番効果的なのだそう。

(湯シャンしてもしなくても使えるスキルです。)

多くの湯シャン派の方はドライヤーを推奨されています。

ただ、筆者は自然乾燥派なので、ドライヤーは使っていません。

筆者は②のようにドライヤーなしの自然乾燥でも髪の毛のサラサラが保てているので、問題ないかなと思っています。

ちなみに、ブラッシングにはコームタイプのくしを使っています。

 

7.只今経過観察中

意外とあっさり湯シャンに切り替えられたので、しばらく継続中です。

油っぽさやベタつきは今のところ気になりません。

整髪剤もシャンプー・コンディショナーも、さらにヘアドライヤーも使わない暮らしはかなり身軽で快適です。

今後、大きなトラブルが出ない限り、湯シャンを続けて行こうかなと思っているところです。

 

まとめ

1.湯シャン成功の要因

筆者の成功の要因は、以下の3点に尽きると思っています。

  1. シャンプーの頻度を減らしたこと
  2. 洗浄力低めのナチュラル系の石鹸シャンプーに切り替えたこと
  3. ブラッシングの技術を習得したこと

焦らず地道に、自分の頭皮の状態と相談しながら、自然な流れで湯シャンへ置き換えていくのが理想だといえます。

毎日市販の洗浄力の高いシャンプーを使っている方は、特に気長に考えてチャレンジされてみて下さいね。

 

2.湯シャンのデメリット

湯シャンを始めて感じるデメリットは、以下の3点。

  1. 洗髪の頻度が増えた
  2. 洗髪から丸一日経つと頭がムズムズする
  3. ブラシ(コーム)に頭皮汚れが蓄積する

ブラッシングを頻繁にするようになったため、ブラシ(コーム)へ汚れが残りやすくなりました。ブラシのメンテナンス頻度は上げざるを得ません。

人によっては洗髪の時間が増やす方もいるようですが、筆者の場合はシャンプーありの時と変わらない時間配分です。

 

3.湯シャンのメリット

筆者が感じる湯シャンのメリットは、ミニマリスト・倹約家的な視点です。

  1. シャンプー類の管理手間が減る
  2. 出費が減る

シャンプーなしでも暮らせる、という気楽さが一番のメリットですね。

湯シャンに切り替えられた方の中には、髪の毛にボリュームが出た、髪質に変化があった、と言われている方もいらっしゃいますが、今のところ特段の変化は感じません。

もう少し長く続ければ別のメリットも感じられるかもしれませんが、具体的な効果はあまり期待しない方がよいと思いますよ。

 

湯シャン歴12年の理容師さんのスタンスに近しいものを感じたので、最後にご紹介しておきますね。



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